28 Sep | 2016
Banoffee Pie
バナナとトフィーで、バノフィー。
甘さがやみつきになる、ノスタルジックなイギリスのデザートです。
バノフィーパイを初めて食べたのは、ロンドンのレストランです。サクサクの生地に甘いキャラメル、バナナとホイップクリーム。想像しただけでも……、おいしくないわけがない!ですよね。案の定、とろけるような味に魅了されて、以来自分でもつくるようになりました。
夏のアイスティーのレシピリーフレットにも登場させたところ、「このお菓子は何?」「おいしそう!」という声を多くいただいたので、レシピをご紹介します。
バノフィーの由来は、バナナとトフィー。トフィーはキャラメルのようなお菓子で、イギリス人の大好物です。本来は生クリームや砂糖、バターを煮詰めてつくりますが、バノフィーパイのトフィーは、コンデンスミルクを缶ごと煮る方法が主流。
缶がかぶるくらいのお湯の中で静かにコトコト2〜3時間煮ると、白いコンデンスミルクがキャラメル色のトフィーに変身します。長時間煮た缶は熱いので素手では触らず、缶が完全に冷めてから開けてくださいね。そこだけ注意すれば、とても簡単です。
土台のビスケットは、市販のものならマクビティーがおすすめです。コンデンスミルクは缶ごと煮るので必要分だけつくるのが難しく、余ってしまいますが、ビスケットやパンに塗るだけでおいしいですよ。全部使うと、甘過ぎるので気をつけて。バナナと生クリームはたっぷりのせた方がバランスよく、軽やかな仕上がりになります。
材料を重ねるだけなのでテクニックもいらず、気楽につくれるお菓子です。一年中手に入るバナナが主役なのもいいところ。これからの季節、温かいミルクティーとの相性も抜群なので、ぜひお試しくださいね。
Recipe
作り方
- 全粒粉ビスケットをチャック付きポリ袋に入れ、綿棒を上から転がして粉状にする。ボウルに移し、湯せんで溶かしたバターを加えて混ぜ、タルト型に敷き詰める。冷蔵庫で冷やす。
- 深めの鍋にコンデンスミルクを開けずに缶ごと入れ、缶がかぶる程度の水を注ぎ、火にかける。沸騰したら火を弱め、表面がふつふつと泡立つ程度の火加減で、蓋をせずに2時間半〜3時間煮る。途中、水が減ってきたら随時足し、缶が水にかぶる状態を保つこと。火を止め、トングなどで缶を取り出し、常温になるまで完全に冷ます(熱いうちに開けると中身が飛び出してやけどをするので注意)。
- 2の缶が完全に冷めたら開けて、キャラメル状になった中身のうち、約半量を1の上に広げる。再び冷蔵庫で冷やす。
- 生クリームをボウルに入れ、グラニュー糖を加えて八分立てに泡立てる。
- 皮をむいてスライスしたバナナを3の上に並べ、クリームをのせて全体に広げる。チョコレートを削りかける。
材料(直径21cmのタルト型1台分)
全粒粉ビスケット 200g、無塩バター 75g、コンデンスミルク 1缶(397g)、バナナ 3〜4本、生クリーム 160ml、グラニュー糖 16g、板チョコレート 少々